メインスタンド前を、機体を傾けて超低空で駆け抜けて行きます。操縦席から見たらさぞかし間近に、スタンド席が見えることでしょう。
しかし、飛行機ってこんな飛び方ができるのですね! ひとたび何かが起こったら、大惨事です。なんと命しらずな人たちなのでしょう。
でも、それだけの絶対的な自信がなければとても出来ることではありません。
我々の目前30M位のところを、背面飛行のまま超低空で飛行してゆきます。たぶん、パイロットから見たら頭のすぐ上は、地面のはずです。
端で見ている我々の方が、はらはらします。この日は、度肝を抜かれることばかりでした。
超低空の背面飛行のままいつまでも、引き起こしをしそうにありません。そのままいったらコース端の丘陵にぶつかってしまいます。
なぜ、見ている我々が気をもなまければいけないのかと思うほど、過激な飛行を続ける命知らずの強者達の競演です。
間一髪丘陵すれすれでかわして行きます。
ホームストレッチ(観客席前のストレートコース)の中央にはオーロラビジョンが設置してありコックピット内のパイロットの様子が映し出されています。
そこには過酷なG(重力負荷)と戦っているパイロットの姿があります。体中の血液が、飛行機の動きによって頭に登ってしまったり、足の方に集中してしまったりしてパイロットの意識を奪おうとしています。
どの世界にも天才とはいるものです。F1の今は亡きアイルトン・セナ、ゴルフのタイガー・ウッズ、そしてアエロバティックスでは、この女性でしょう。
演技中、過酷なG(重力負荷)のなかコックピット内のカメラに向かって、手を振ったり、微笑みを投げかけたりしています。
しかし、この女性がひとたび飛行機を降りてしまったら、彼女を探すのに苦労することでしょう、大変小柄できゃしゃな体です。小柄な日本人の女性と変わりありません。